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趣味と日常と妄想のごった煮。 ネタバレしてるので要注意。
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ずっと読みたかった高村さんの『晴子情歌』やっと買いました。

大正生まれの晴子さんが、息子の彰之に書き送った100通の手紙(!)と、それを読んでいろいろ考えちゃった息子の心の内を描いた作品というのかな……?  とにかく晴子さんは、自分の両親(つまり主人公の祖父母)の出会いから自分の青春、そして幸せばかりではなかった婚家での生活を経て、昭和50年くらいまでの事を延々と旧仮名遣いで書き送って来ます。  例えばこんな感じです。

『十五歳の私にとつて、未來はたゞ茫洋とし、樂しいとか嬉しいとか云ふには遠い、放心するやうな輕やかさと一つであつたような氣がします。』

30の息子のところに、母親から100通もこんな手紙が届く訳ですよ。 凄いよ、晴子さんってかわいいv  かわいいけど、私が息子だったら困るだろうな(笑)
かあさん、俺にどうしろと? 

とにかくこの調子で約740頁もあるので、きっと読了には時間が掛かるでしょう。 ゆっくり愉しむことにします。 だってこの後、出家した彰之とその実父(現役バリバリの政治家)の小説『新リア王』上下巻があり、またその後に、彰之とその息子秋道に合田雄一郎警部が絡む『太陽を曳く馬』絶賛連載中がある訳ですから!!
いや~大河ドラマも真っ青だな。

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