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ピナ・バウシュの訃報に、しばらく呆然としてしまいました。


ダンス界では、他に並ぶ者のない最高のコレオグラファーです。
彼女の振り付けは、ウィリアム・フォーサイスより先鋭的で、ジョン・ノイマイヤーより哲学的だったと思ってます。

極々個人的な好みとして、私は好きな振付家(エンターティナーとしての意味合いも含めて)にローラン・プティを第一に挙げますが、その対極的な振り付けをするピナ・バウシュもまた、同じように一番の存在でした。

モーリス・ベジャールは(良い意味で)ハッタリが強く派手なパフォーマンスで観客を惹きつけたけれど、ピナは(特に日本においては)商業的な成功も無かったですね。
一時、楠田枝里子が騒いでた(失礼な書き方して申し訳ないけど、私からは楠田さんがピナのダンスに出会ったこと自体にはしゃいでいるように見えた)けれど、それでもやっぱりバレエやダンスに興味の無い方には、ピナ・バウシュなんて名前、聞いた事もないでしょう……



もしかしたら追悼の意味で、N○K教育さんが彼女の作品を放映するかもしれません。
良かったらご覧になってみて下さい。

「つまらない」とか、「意味分かんない」って感想も必ず出ると思う。
だけど私は、ピナの振り付けた作品は、どれもが最高だったと思います。




追記
ピナ・バウシュ本人は、コレオグラファー兼ダンサーとして舞台に立つだけでなく、役者として映画に出演することもありました。
1983年フェデリコ・フェリーニ監督の『そして船は行く』の、あの印象的な痩せた女性です。

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うろ覚えのフェリー二
by amie | 2009/07/08 13:14 | EDIT
詰め込みでみたので断片的にしか覚えていないのですが、あの女優さん/女優という認識しかないんです/なくなられたんですか?
映画は永遠なんです。FINEのあとも。
機会があれば是非!
by つっきー | 2009/07/08 21:06 | EDIT
『そして船は行く』を見た時、私もまだピナ・バウシュと云う人のことをよく知らなくて、後になって彼女が何者なのか知って驚いた記憶があります。

『カフェ・ミュラー』や『カーネーション』など、amieさんには是非是非ピナの作品を観て頂きたいと思います。
観ている最中から、きっと体の内側から言葉にならない感情が溢れ出して、その奔流に押し流されそうになりますよ。
本当に、こればかりは観て頂かないとどうにもならないので、言葉での説明は歯がゆいです~ (><。


フェリーニの映画は、特に『カサノヴァ』や『そして船は行く』など、敢えて舞台っぽく創り込まれたセットが凄いなー!と、そんな所が好きなのです。黒いビニールシートが翻る海には、リアルを超えた海を感じました。
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